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焦点:短期市場で進む前のめりの利上げ織り込み、主要中銀に重圧
요약:[ロンドン 12日 ロイター] - 世界的に物価上昇圧力が高まる中で、各国の短期金融市場は前のめりで利上げを織り込みつつある。それぞれの中央銀行が示唆する利上げ経路よりずっと時期が早まり、幅も大きくな
[ロンドン 12日 ロイター] - 世界的に物価上昇圧力が高まる中で、各国の短期金融市場は前のめりで利上げを織り込みつつある。それぞれの中央銀行が示唆する利上げ経路よりずっと時期が早まり、幅も大きくなると想定しているケースがほとんどだ。
今後物価が跳ね上がるのではないかとの不安が生じたのは、エネルギー価格が数年来の高水準で推移し、供給網の混乱が一向に収束しないことが原因。ノルウェーとニュージーランドは、経済が新型コロナウイルス危機から持ち直したため、先進国で初めて利上げに踏み切った。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)と米連邦準備理事会(FRB)の姿勢もタカ派方向にシフトし、投資家は各地で利上げが迫ってきたとの見方をしている。
これに伴って短期金利先物は急速に利上げ予想を強め始めた。英国では、1カ月前にわずか2ベーシスポイント(bp)だった年末までの政策金利上昇幅の想定が、足元で19bpと主要国では最大級の振れ幅になった。短期市場が来年末までに見込むFRBと欧州中央銀行(ECB)の利上げ確率は100%と90%で、1週間前の約50%と40%未満からいずれも一気に高まった。
こうした市場が発するメッセージは、中銀当局者としばしば食い違う。当局者側は、物価高が一過性との考えを今も頑なに維持しており、引き締めを急ぎたいとの姿勢は見せていない。利上げの積極的な織り込みは、経済成長の鈍化観測とも矛盾する。ゴールドマン・サックスは来年の米成長率見通しを引き下げている。
他の市場の金利観とも一致しない。例えばインフレスワップのフォワードレートは、ユーロ圏の物価上昇率が向こう10年間2%を下回るという見通しのままだ。
大半のアナリストは、特に中銀当局者がインフレリスクを重大視していないユーロ圏などで、短期市場がかなり大胆に利上げを織り込んだと受け止めている。オーストラリアでも、中銀は2024年まで超緩和的政策を続けると主張しているにもかかわらず、短期市場では来年の40bpの利上げ観測が強まっている。
ただRBCキャピタル・マーケッツのグローバル・マクロ・ストラテジスト、ピーター・シャフリック氏は「市場がFRBないしBOEから学んできたことは、彼らがガイダンス(政策指針)を持っていても、いざ背中を押されれば(ガイダンスを振り捨てて)いつもの利上げの決まり文句に戻るということだ」と述べた。同氏によると、BOEやノルウェー中銀がタカ派的になっている以上、ECBも1人だけ蚊帳の外にいられるはずもないというのが市場のメッセージ。それでもECBは慎重姿勢を続け、できるだけ動かずにいようとするのではないかという。
こうした中での短期市場の動きは中銀にさらに重圧をもたらし、金融政策が後手に回ることへの懸念を高めさせてしまうかもしれない。
ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのシニアストラテジスト、マリジャ・ベイトマン氏は、自身としてどこの主要国もアグレッシブな利上げサイクルになるとは予想していない。ただ、経済に矛盾する流れが生じている点を考えれば、各中銀が目下、非常に厳しい状況に陥っているのは確かだと認めている。
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