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概要:米銀大手JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーは16日に米投資適格債を起債した。決算発表を終えた大手銀行が起債の乗り出したことで市場は忙しい週となりそうだ。
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2024年1月17日 9:12 JST
JPモルガンは計85億ドルの大型起債-市場の活況をけん引
今週の米高格付け債の起債、約350億ドル相当に上る見通し
米銀大手JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーは16日に米投資適格債を起債した。決算発表を終えた大手銀行が起債の乗り出したことで市場は忙しい週となりそうだ。
ブルームバーグの集計データによると、ウォール街の大手3行が16日に実施した起債は計230億ドル(約3兆4000億円)。同日の優良企業の起債総額は300億ドルに上り、起債市場は今年これまでで最も活況を呈した。
今週は約350億ドル相当の米高格付け債の起債が見込まれており、その大部分を大手米銀6行の一部または全てが占めると予想される。大手銀行が見据えているのは、規制要件を満たす持ち株会社の社債約1140億ドル相当が2025年に満期を迎える状況だ。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアーノルド・カクダ氏によれば、銀行債にとっては「良い環境」だと指摘。「スプレッドはタイトエンドにあり、全体的な基準金利となる米国債利回りは年内の利下げ期待でピークから低下している」と付け加えた。
JPモルガンは4本立てで計85億ドルの起債を実施。年限最長の11年債の利回りは米国債を1.28ポイント上回った。参考条件は1.5-1.55ポイントに設定されていたと関係者は匿名で話した。
関係者によれば、ウェルズ・ファーゴも4本立てで計80億ドルを起債。年限最長の11年物固定・変動金利債の利回りは米国債を1.45ポイント上回る水準で、参考条件は1.7-1.75ポイントだった。
モルガン・スタンレーは16日に四半期決算を発表した後、4本立てで計67億5000万ドルの起債を実施し、投資家の投資意欲を試した。年限最長の11年物固定・変動利付債の利回りは米国債を1.4ポイント上回る水準で、参考条件は1.6ポイントだった。
JPモルガンとウェルズ・ファーゴはコメントを控え、モルガン・スタンレーは取材要請に返答しなかった。
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