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概要:■下げ渋り、経済制限強化の思惑後退でユーロ売り縮小今週のユーロ・ドルは、下げ渋り。 国際通貨基金(IMF)が「欧州中央銀行(ECB)は大規模金融緩和の方針を維持する必要」との考えを示したことや、ユーロ
■下げ渋り、経済制限強化の思惑後退でユーロ売り縮小
今週のユーロ・ドルは、下げ渋り。
国際通貨基金(IMF)が「欧州中央銀行(ECB)は大規模金融緩和の方針を維持する必要」との考えを示したことや、ユーロ圏諸国における新型コロナウイルスの感染拡大を警戒して、ユーロ・ドルは一時1.1228ドルまで売られた。
しかしながら、ユーロ圏における経済制限がさらに強化される可能性は低いとの見方が広がり、リスク回避的なユーロ売りは縮小。
週後半のユーロ・ドルは1.13ドルを挟んだ水準で推移した。
取引レンジ:1.1228ドル-1.1355ドル。
■伸び悩みか、ECBは大規模な金融緩和策を維持する公算
来週のユーロ・ドルは、伸び悩みか。
12月14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では量的緩和の縮小ペースを加速させることが決定される可能性がある。
一方、16日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では、新型コロナウイルス・オミクロン株の影響を考慮し、パンデミック特別購入プログラム(PEPP)縮小に向け新たな緩和措置を検討する可能性から、ユーロ売り・ドル買いの地合いとなりそうだ。
予想レンジ:1.1180ドル−1.1380ドル
■やや強含み、オミクロン変異株への懸念和らぐ
今週のユーロ・円は、やや強含み。
新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株の感染拡大に対する警戒感は低下したことから、リスク回避のユーロ売り・円買いは縮小。
ユーロ・円は129円台に戻す場面があった。
ユーロ圏における経済制限がさらに強化される可能性は低いとみられていることも、ユーロ買い材料となったようだ。
取引レンジ:127円39銭−129円11銭。
■伸び悩みか、ECBは新たな緩和措置を検討する可能性
来週のユーロ・円は伸び悩みか。
欧州中央銀行(ECB)は12月16日に理事会を開催し、現行の金融政策を維持する見通し。
また、新型コロナウイルス・オミクロン株の影響を考慮しパンデミック特別購入プログラム(PEPP)終了に向け、新たな緩和措置を検討する可能性があることから、ユーロ売りに振れやすい。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:12月マークイット製造業PMI(11月:58.4)
・16日:欧州中央銀行(ECB)理事会
予想レンジ:127円00銭−129円50銭
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