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概要:米国株式市場は下落し、ダウ工業株30種は292ドル値下がりして取引を終えた。この日発表された消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化したものの、市場ではもっぱら経済の先行き不透明感や下院民主党が前日発表した法人税率引き上げ案への不安が根強く、買いが抑えられた。
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は下落し、ダウ工業株30種は292ドル値下がりして取引を終えた。この日発表された消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化したものの、市場ではもっぱら経済の先行き不透明感や下院民主党が前日発表した法人税率引き上げ案への不安が根強く、買いが抑えられた。
9月14日、米国株式市場は下落し、ダウ工業株30種は292ドル値下がりして取引を終えた。ニューヨークのマンハッタンで1月28日撮影(2021年 ロイター/Mike Segar)
主要株価3指数は一時上昇していたが、CPI統計を受けた楽観ムードが後退する中、マイナス圏に沈んだ。株式市場にとって9月は歴史的に厳しい時期であることが改めて浮き彫りになった。
S&P総合500種は年初来では18%超上昇しているものの、今月に入ってからは約1.8%安となっている。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「市場は単に調整局面を迎えた可能性がある。季節的に9月はファンドマネジャーにとってウィンドウドレッシングの時期になることが多い」と指摘した。
また、キングズビュー・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「市場は何カ月も前から予想されてきた調整モードにある。経済指標は予想を下回っており、それは新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大と一致している」と語った。
8月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数の伸びが前年同月比4.0%と、7月の4.3%から鈍化し、市場予想の4.2%を下回った。
インフレ加速は一時的というパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の主張に沿った内容となり、予想よりも早期の金融引き締め開始を巡る懸念が和らいだ。
CPI統計を受け、米国債利回りが低下。株式市場では金融セクターが圧迫されたほか、バリュー株からグロース(成長)株へのシフトが見られた。
米下院民主党は13日、連邦法人税率について、現行の21%から26.5%への引き上げを目指すと表明した。
S&Pの主要11セクターは全て下落。エネルギーと金融の下げがきつかった。
アップルは14日、iPhone13を発表したが、事業慣行を巡る法廷での争いが注目される中、株価は1.0%下落し、S&Pとナスダック総合を押し下げた。
ドイツのバイオ医薬品企業キュアバックは8.0%下落。新型コロナワクチン候補の製造契約を取り消したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.25対1の比率で上回った。ナスダックでも2.40対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は100億7000万株。直近20営業日の平均は93億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34577.57 -292.06 -0.84 34906.90 34990.36 34510.30
前営業日終値 34869.63
ナスダック総合 15037.76 -67.82 -0.45 15168.45 15181.19 15008.30
前営業日終値 15105.58
S&P総合500種 4443.05 -25.68 -0.57 4479.33 4485.68 4435.46
前営業日終値 4468.73
ダウ輸送株20種 14285.46 -163.10 -1.13
ダウ公共株15種 924.69 -2.59 -0.28
フィラデルフィア半導体 3449.39 -0.29 -0.01
VIX指数 19.46 +0.09 +0.46
S&P一般消費財 1459.13 -4.80 -0.33
S&P素材 519.46 -6.14 -1.17
S&P工業 851.33 -10.61 -1.23
S&P主要消費財 741.57 -4.50 -0.60
S&P金融 621.41 -8.89 -1.41
S&P不動産 292.93 -1.00 -0.34
S&Pエネルギー 362.20 -5.70 -1.55
S&Pヘルスケア 1537.91 -1.82 -0.12
S&P通信サービス 281.96 -2.51 -0.88
S&P情報技術 2743.59 -3.77 -0.14
S&P公益事業 343.82 -1.40 -0.40
NYSE出来高 8.57億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 30190 - 210 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 30135 - 265 大阪比
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